前職のアニメ制作進行時代、私の手取りは17〜18万円でした。今回はその当時のリアルなお金事情とそれでも意外とお金が余っていた理由、そしてIT転職でお金にまつわる感覚がどう変わったかを書きます。
手取り17〜18万円という実態
額面は19〜20万円ほど。そこから住民税は自己負担で天引きされるため、実質的な手取りはさらに目減りします。給与体系はみなし残業制でしたが、実態は決められた時間内には収まらず労働時間そのものは青天井でした。
それでもなぜお金が余っていたのか
不思議に思われるかもしれませんが、この給与水準でも私は意外とお金が余っていました。理由は単純で、お金を使う時間が物理的になかったからです。
当時のスケジュールは夕方に出勤し、翌朝7時に帰宅するというハードなもの。帰って寝てまた出勤する——この繰り返しで、買い物に行く時間も、遊びに行く時間もほとんどありませんでした。給与が余っていたのは貯蓄ができていたからではなく、使う機会そのものが奪われていた結果だったというのが正直なところです。
クリエイター側の単価問題という構造的課題
この給与水準の背景には、業界が抱える構造的な課題があります。制作費そのものが厳しく、現場のクリエイターがどれだけ努力してもその分がきちんと報酬に反映されにくい構造が根深く存在しています。個人の頑張りではどうにもならない、業界全体の問題だと感じています。
IT転職後に変わったこと
未経験でインフラエンジニアに転職してから収入は増加しました。ただ、それ以上に大きかったのは、「努力が報われる実感」を得られたことです。
資格を取れば評価につながり、スキルを身につければ収入や役割に反映される——この当たり前のようで得がたい感覚は前職では味わえなかったものでした。お金の面だけでなく「頑張りが正しく積み上がっていく」という手応え自体が、転職して得た大きな収穫だったと思います。
これからアニメ業界を目指す人へ
ここまで厳しい現実を書いてきましたが、否定したいわけではありません。現実を理解した上で、それでもこの業界を目指したいという気持ちがあるならその気持ちは大切にするべきだと思います。
私自身、アニメ制作進行として過ごした時間を後悔していません。ただ金銭面や労働環境の実態を知らずに飛び込むのと、知った上で選ぶのとではその後の納得感がまったく違います。目指す前に、この記事のような「中の人のリアル」に一度触れておくことをおすすめします。
まとめ
- アニメ制作進行時代の手取りは17〜18万円、住民税自己負担でさらに目減り
- お金が余っていたのは貯蓄がうまいからではなく、使う時間がなかったから
- 背景には、クリエイターの努力が報酬に反映されにくい業界の構造的課題がある
- IT転職後は収入増加以上に「努力が報われる実感」を得られたことが大きかった
- 業界を目指すなら、厳しい現実を知った上で決めるのがおすすめ
前職を辞めた時の考え方や、未経験からのIT転職活動もあわせてどうぞ。


コメント