「アニメ制作進行って、実際どんな1日を過ごしてるの?」——前職時代のお金事情や辞めた時の考え方は前に書きました。今回は「時間の使い方」にフォーカスします。当時の勤務スケジュールをそのまま公開します。これは忙しくない時期を基準にした話です。それでも「まだ軽い方」だったことは先に断っておきます。
15時、出社。まず素材チェックから
出社時間は夕方の15〜16時頃でした。朝から働く一般的な仕事とはまず時間帯からしてズレています。出社後は、クリエイターから届いた素材のチェック、メールの返信、各クリエイターへの進捗確認から一日が始まります。
22時、社用車で素材回収の外回りへ
夜10時を過ぎたあたりから、社用車でクリエイターの元へ素材を回収しに出ます。1晩でだいたい10件前後を回るのが通常運転でした。
なぜこんな時間に動くのか。理由は単純です。クリエイターの多くが夜型だからです。加えて、昼間は交通量が多く現実的に危険という事情もありました。深夜の道は空いていて動きやすかったというのが実感です。
深夜、会社に戻って処理。これが「昼食」の時間
外回りを終えて会社に戻ると、回収した素材のスキャンや次の工程への手配作業に入ります。この時間帯が私にとっての「お昼休み」に相当していました。世間が寝静まった頃にようやく一息つける、という感覚です。
朝7時、出勤ラッシュの中を帰宅
作業が一段落するのがだいたい朝7時前後。世の中の人たちが出勤していく時間帯に入れ違いで帰路につきます。これが忙しくない時期の「普通の1日」でした。納品前になると、この帰宅時間がさらに後ろにずれ込み、翌日の昼になることも珍しくありませんでした。
今振り返って思うこと
正直なところ、この働き方が続けられたのは若かったからこそだと思っています。当時は「作品を届けるためだから」という気持ちで乗り切れていました。ただ、今この生活に戻れと言われたら、素直にきついと感じるはずです。
これからアニメ業界、特に制作進行を目指す人には、この生活リズムの現実も知った上で来てほしいというのが正直な気持ちです。夢だけでは続かない部分が確かにあります。
かくいう私自身も、この生活の先で「安定した基盤の上で長く働きたい」という気持ちが強くなりました。そして未経験からインフラエンジニアへの転職を選びました。その経緯はこちらにまとめています。

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